実用ガイド / バックアップ

家庭のバックアップはNAS?クラウド?容量と管理の手間で選ぶ

家族で写真や動画を共有するNASと、自宅の外に保存するクラウド。費用、容量、戻す速さ、管理の手間を比べ、NAS自体のバックアップも含めて考えます。

この記事の目次

少量を外から使うならクラウド、家族で共有するならNAS

少量の大切なファイルを保存し、自宅の外でも使いたい人にはクラウドが向きます。NASは、家の中の複数のPCやスマホで共有する保存機器です。写真や動画をまとめて使いたい人に向いています。

NASを買うだけでは、バックアップは完成しません。故障や誤削除、盗難、災害の影響はNASにも及びます。大切なデータは、クラウドやほかの保存先にも残しましょう。

費用・容量・管理の手間を比べる

比較項目NASクラウド
費用本体・ドライブの初期費用、交換費用、電気代容量に応じた継続費用
容量搭載ドライブと構成で決まる契約容量で決まり、増減しやすい
復元速度家庭内LANで大量データを戻しやすい回線速度とサービス状態に左右される
別場所自宅内だけなら災害範囲が同じ自宅外の保存先になる
管理更新、アカウント、ドライブ状態、通知を自分で管理端末側の同期、容量、契約、アカウントを管理
過去版対応機種・設定・ファイルシステムで異なるごみ箱・版の履歴・全体復元の期間を確認

価格は容量や製品、契約期間で変わります。記事に載った固定の金額だけで決めません。NASは本体だけでなく必要な台数のドライブ、交換、別バックアップを含め、クラウドは必要容量と利用年数を含めて比較します。

クラウドが向く人、NASが向く人

クラウドから始めやすい人

  • 守りたいデータが写真・書類などに絞られている
  • PCが1〜2台で、外出先やスマホからも使いたい
  • 機器の更新やドライブ交換を管理したくない
  • 自宅の故障・盗難・災害とは別の場所へ置きたい

OneDriveの個人向けファイルは削除後通常30日以内ならごみ箱から復元でき、Microsoft 365サブスクライバーはOneDrive全体を過去30日間の時点へ戻せる機能があります。ただし、期限と契約条件があるため、これだけを永続的な履歴とは扱いません。

NASを検討しやすい人

  • 複数のPC・スマホから大量のデータを集約したい
  • 写真・動画などTB単位のデータを家庭内で速く扱いたい
  • ユーザー、共有フォルダー、更新、通知を自分で管理できる
  • NASから外付けドライブやクラウドへさらに複製する予算がある

NASのスナップショット(保存した時点の状態)は、同じ機器内で以前の状態へ戻すのに役立ちます。ただしNAS本体が壊れたときの備えにはならないため、外付けドライブやクラウドにも別のコピーを残します。

容量と使う台数から順に決める

  1. 1守る容量を測るPC全体の容量ではなく、作り直せないデータ量と毎月の増加量を確認します。
  2. 2何台から使うか決める1台中心ならクラウドや外付け、多数の端末で共有するならNASの利点が増えます。
  3. 3復元時間を考える数TBを急いで戻す必要があるならローカルコピーを残します。少量ならクラウドからの取得でも復元を進めやすい場合があります。
  4. 4別場所のコピーを決めるNASを選んでも、自宅外のクラウドや別媒体を一つ追加します。
  5. 51ファイルを戻す導入後は成功表示だけで終えず、別フォルダーへ戻して開きます。
よくある家庭向けの組み合わせ

写真・動画の全量はNASまたは大容量外付けへ置き、失えない写真・書類だけクラウドにも残します。容量や手間を抑えながら、家で速く戻すコピーと、別の場所に残すコピーを分けられます。

必要量はバックアップ容量計算、事故ごとの配置はバックアップ設計シートで整理できます。

確認に使った公式情報

公式情報の確認日は2026年9月22日です。機種ごとの操作や仕様は、使っている機器とOSの公式案内を確認してください。

容量と利用年数から比べるなら必要容量を計算する